公式サイトで配布されているインストーラから"(BETA)"の文字が消えないので導入を見送っていたのですが、中々更新されないので試しにCocosのVersion 3.10をインストールして試してみました。
使用環境
- Mac OS X El Capitan Version 10.11.3
Cocos Version 3.10のリリースノート
まずはリリースノートから見てみます。
Cocos Version 3.10のリリースノートを訳してみました。
Cocos2d-xとCocosが統一されたセットアップを提供します。これにより最新のCocos2d-xリリースを利用することが出来ます。1つの設定だけで、プリコンパイルされたバイナリとソースコードを使用できるようになります。いつものようにソースコードはGigHubから利用できますが、もはやソースコードを含む利用可能なzipファイルはありません。
新しいCocosランチャーツール!Cocosランチャーで出来ること:
- プリコンパイルされたライブラリかソースコードを用いたエンジンとともに新しいプロジェクトをワンステップで作成します。
- Facebookやアプリ内購入等のサードパーティのサービスのためのSDKBOXと簡単に統合出来ます。
- 開発者はCocosランチャー内で直接フィードバックを提供し、サポートを得ることができます。ヘルプのためにエンジン・チームへ連絡しやすくなります。
UIシステム:
- パフォーマンスを改善し、メモリの消費量を低減するため、Scale9Spriteが再実装されました。
- ListViewから派生したPageViewを変更しました。PageViewはどんなウィジェットも子として追加できます。
- ラベルに3つの新しいオーバーフロータイプ(CLAMP、SHRINK、RESIZE_HEIGHT)を追加しました。
- ClippingNodeが子に設定された時の挙動が正しくなるようにバグを修正しました。
新しく、改善されたプログラマーズガイド!
- JavaScript、Cocos Studio、Cocos、バグ修正等を追加しました。
改善されたJavaScriptバインディング:
- SpiderMonkey GCの最良実施例は、それをより安定したものにします。
Cocosの出力部にLuaプロジェクトのログを出力する"ccslog"を追加しました。
Version 3.10の変更点について
下図は『Cocos Studio 2 Version 3.10』の新規プロジェクト作成画面です。
- リリースノートにあるように、『Engine Type』をコンパイル済みのライブラリかソースコードで選べるようになっています。コンパイル済みのライブラリを選ぶとプロジェクトのコンパイル時間が早くなるとドキュメントに書いてありました。
- 『SDKs』でサードパーティが提供するSDKを組み込めるようになっています。
- リリースノートにはありませんが、アプリの画面の向きの選択が無くなっています。なんででしょうね。
下図は『Cocos Studio 2 Version 3.10』『のPublish and Package...』画面です。
- 『Publish to Code IDE』が無くなっています。
『Cocos Code IDE』側からプロジェクトをインポートしてみましたが、『Cocos Code IDE』からシミュレータやブラウザ上での実行が出来なくなっていました。もうサポートしないのかな。
一応代替のコードエディタを探してみましたが、『Atom』で書いて『Chrome』でデバッグというやり方ができそうです。が、効率的には『Cocos Code IDE』の方が良いですね。
公式に推奨する『Javascript』のコードエディタは何になるんでしょう。
まとめ
結論としては、Javascriptのデバッグの効率を考えて、Cocos Version.2.3.3.0(+Cocos Code IDE Version 1.2.0)をもうしばらく使うことにしました。
コードエディタについてもう少し調べて、良い方法が分かってからにしようと思います。