モーリーのメモ

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『Shading』ワークスペースの環境テクスチャを設定する!:Blender

この記事の内容
  • オブジェクトに金属のマテリアルを設定して、『Shading』ワークスペースに切り替えると環境テクスチャの映り込みが確認できます。

    でも、レンダリングするとこうなります。

    実際には、まだ環境テクスチャが設定されていないからです。
     
  • 今回紹介するのは、下記の内容です。
    • 環境テクスチャに用いるデフォルトのHDMIファイルの場所
    • 環境テクスチャの設定方法
    • 背景をぼかす方法
    • 背景を透過させる方法
    • 背景を指定色で塗りつぶす方法
 
 それでは、やり方を説明します。

使用環境

 私が使用している環境です。

デフォルトのHDRIファイルの場所

 HDRI(High Dynamic Range Image)ファイルは、簡単に言うと明暗がはっきりした画像のことです。環境テクスチャに設定して環境光として利用出来ます。
 Blenderにデフォルトで用意されているHDRIファイルは、『Shading』ワークスペースの『3Dビューポート』で、下図の操作で確認出来ます。

 ファイル名は左から下記の通りです。
  • city.exr
  • courtyard.exr
  • forest.exr
  • interior.exr
  • night.exr
  • studio.exr
  • sunrise.exr
  • sunset.exr
 『Shading』ワークスペースに、デフォルトで設定されているのは『forest.exr』です。
 
 Windowsの場合、デフォルトのHDRIファイルは下記の場所に置かれています。
    C:/Program Files/Blender Foundation/Blender <version>/<version>/datafiles/studiolights/world/
    <version>には使用しているバージョンの数字が入ります。
 私の環境の場合は、下記のようになります。
    C:/Program Files/Blender Foundation/Blender 3.3/3.3/datafiles/studiolights/world
 
 参考にしたサイトです。MacOSLinuxの場所も記載されています。

金属のオブジェクトを用意する

 『Layout』ワークスペースで作業を開始します。
 

  1. キーボードの『Shift + A』→『メッシュ』→『モンキー』をクリックします。

  2. 『モディファイアープロパティ』で、『モディファイアーを追加』をクリックします。

  3. 『サブディビジョンサーフィス』をクリックします。

  4. 『ビューポートのレベル数』を"2"にします。

  5. 『3Dビューポート』内を右クリック→『スムースシェード』をクリックします。

  6. 『マテリアルプロパティ』で、『新規』をクリックします。

  7. マテリアルを下記のように設定します。
    • 『ベースカラーの色の部分』→『16進数』をクリックして、値に"E6B422"を入力します。
    • 『メタリック』を"1.000"にします。
    • 『粗さ』を"0.000"にします。
    • 『IOR』を"0.166"にします。

    補 足
    1. 金色の入力値は、『金 web color』で検索出来ます。
    2. IOR(屈折率)の値は、材質ごとに決まっていて『金 IOR』で確認出来ます。

環境テクスチャを設定

  1. 『タイムライン』ウインドウを大きくして、『エディタータイプ』を『シェーダーエディター』に変更します。

  2. 『データタイプ』を『ワールド』に変更します。

  3. 『追加』→『テクスチャ』→『環境テクスチャ』をクリックします。

  4. 『環境テクスチャ』の『カラー』と『背景』の『カラー』をマウスドラッグでつなぎます

  5. 『環境テクスチャ』の『開く』をクリックして、『forest.exr』を選択します。
    C:/Program Files/Blender Foundation/Blender 3.3/3.3/datafiles/studiolights/world/forest.exr

  6. キーボードの『F12』を押して、レンダリングすると『Shading』ワークスペースの『3Dビューポート』のようになります。

背景をぼかす

『Shading』ワークスペースの『3Dビューポート』の背景はぼかしが強めです。
あそこまでは出来ないですが、背景をぼかします。
 

  1. 『3Dビューポート』を『レンダープレビュー』にします。

  2. Numキーの『3』を押して、カメラ視点にします。
  3. カメラのオブジェクトを選択します。

  4. 『オブジェクトプロパティ』で、『被写界深度』にチェックを入れて、『撮影距離』を"10.5"、『F値』を"0.07"にします。

  5. キーボードの『F12』を押して、レンダリングすると背景にぼかしが入ります。

背景を透過させる

  1. 『オブジェクトプロパティ』で、『被写界深度』のチェックを外します。
  2. 『レンダープロパティ』で、『フィルム』の『透過』にチェックを入れます。

  3. キーボードの『F12』を押して、レンダリングすると背景が透過された状態になります。

背景を塗りつぶす

 デフォルトの背景の色の"393939"に設定します。
 

  1. 『レンダープロパティ』で、『フィルム』の『透過』にチェックを外します。
  2. 『シェーダーエディター』で、『追加』→『カラー』→『RGBミックス』をクリックします。

  3. 『追加』→『入力』→『ライトパス』をクリックします。

  4. 『追加』→『入力』→『RGB』をクリックします。

  5. 『RGB』の色を16進数で"393939"にします。

  6. 各ノードを下図のようにつなぎます。

  7. キーボードの『F12』を押して、レンダリングすると背景が塗りつぶされた状態になります。

 
今回は以上です。
参考になれば幸いです。
 

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