<今回やること!>
2019年3月19日に新型のiMacが発表されました。 iMac 2017(2017年6月6日発売)から、CPUやGPU(グラフィック)等の処理系が更新されています。外見や接続ポートに変更はないようです。
ちなみに下記がiMac 2017の仕様です。
この記事では、私が欲しいiMacのモデルを中心に、スペック・価格・気になる点をまとめました。
また、同等スペックのWindows PCに比べて価格が高いかどうか比較します。
なお、いろいろな商品とその価格を掲載していますが、価格は変動しますし最良の選択をしている訳ではないので、参考程度に御覧下さい。
目次
iMacの気になる点
光学ドライブがない
iMacは2012年モデルから光学ドライブ(CD、DVD)がありません。
私は最近光学ドライブを使っていないので普段はそれほど困りませんが、MacにWindowsをインストールするときに必要です。
Appleの純正の外付けの光学ドライブは7,800円です。
21.5インチで4K表示だと文字、アイコンが小さい?
一般的な21.5インチのモニタはフルHD(1,920×1,080)です。
iMacの21.5インチは4K(4,096×2,304、縦横それぞれフルHDの約2.13倍)です。
4Kは緻密できれいですが、同じ画素サイズのものは小さく表示されます。
調べてみると、iMacには擬似解像度という設定がありました。OS・アプリのUIは自分で設定した疑似解像度(標準では1,920×1,080)表示され、高画質の画像は4K(4,096×2,304)で表示されるようです。
UIを自分の使いやすいサイズに出来るみたいですね。
21.5インチモデルはメモリを後で増設出来ない
21.5インチのiMacは、ユーザーによるメモリ増設が基本出来ません。画面の接着をペリペリはがして増設されている方もいらっしゃいますが、当然サポート対象外です。
従って、割高でも購入時に増やしておくのが無難です。最小構成は8MBですが、16MBをオススメしている記事をいくつか見ました。同時に複数のアプリを起動することが多い場合は特にメモリ増設が効果的なようです。
27インチモデルはメモリを後で増設出来る
27インチは背面にボタンで開くメモリ増設用のドアがあります。ユーザーがメモリの交換・増設出来るようです。*詳細はマニュアル参照。
従って、27インチモデルは購入時はメモリは最小にしておいて、後で通販サイトで買い足す方がコスパが良いです。メモリ増設について解説したサイトもあります。価格の例を挙げると8MBから16MBに増設する場合、Appleは22,000円、Amazon掲載のサードパーティ製は10,760円(4MB×2枚)でした。
iMacは規格と容量が同じメモリを2枚1組で使用したほうが処理が速くなるそうです(デュアルチャネル)。
データストレージのタイプ
iMacのデータストレージはHDD、Fusion Drive、SSDの3タイプから選択出来ます。
Fusion Driveは、SSDとHDDを組み合わせたもので、頻繁に使うデータはSSDに置き、それ以外をHDDに置くことで読み書き速度を上げています。
寿命はSSD>HDD、壊れた際の復旧のしやすさはHDD>SDDとのことです。
種類 | 値段 | 容量 | 読み書き速度 |
---|---|---|---|
HDD | 低 | 大 | 低 |
Fusion Drive | 中 | 中 | |
SSD | 高 | 小 | 高 |
1TBのFusion DriveはSSDが32GBと小さいので、あまり評判が良くないようです。
種類 | SSD容量 | HDD容量 |
---|---|---|
1TB Fusion Drive | 32GB | 1TB |
2TB Fusion Drive | 128GB | 2TB |
3TB Fusion Drive | 3TB |
ベンチマークの比較
ベンチマークの値は、計測方法(PCの構成・計測ソフト等)によって変わります。絶対的な性能を保証するものではありません。
測定者及び掲載サイトに感謝しつつ参考にさせて頂きます。
CPUスペック
各モデルのCPUについて表にしました。
「竹+』と『松+』は、各モデルのオプションでCPUをアップグレードしたものです。
ベンチマークの値は、下記のサイトのマルチコアの値です。『i3-8100 geekbench』とググると検索出来ます。
画面 | モデル | 世代 | 種類 | 周波数 (GHz) | コア数 | カスタム価格 | 総額 | CPU ベンチマーク | 上昇率 (%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
21.5 | 梅 | 7 | i5 | 2.3 - 3.6 | 2 | - | 120,800 | 不明 | - |
竹 | 8 | i3-8100 | 3.6 | 4 | 142,800 | 12,615 | |||
竹+ | 7 | i7-8700 | 3.2 - 4.6 | 6 | 33,000 | 175,800 | 23,090 | 183 | |
松 | 8 | i5-8500 | 3.0 - 4.1 | - | 164,800 | 18,436 | - | ||
松+ | i7-8700 | 3.2 - 4.6 | 22,000 | 186,800 | 23,090 | 125 | |||
27 | 梅 | i5-8500 | 3.0 - 4.1 | - | 198,800 | 18,436 | - | ||
竹 | i5-8600 | 3.1 - 4.3 | 220,800 | 19,754 | |||||
竹+ | 9 | i9-9900K | 3.6 - 5.0 | 8 | 55,000 | 275,800 | 33,868 | 171 | |
松 | i5-9600K | 3.7 - 4.6 | 6 | - | 253,800 | 22,613 | - | ||
松+ | i9-9900K | 3.6 - 5.0 | 8 | 44,000 | 297,800 | 33,868 | 150 |
価格と性能で、どこで折り合いをつけるか悩みどころです。
GPUスペック
各モデルのGPUについて表にしました。
全GPUを網羅したデータがなかなか見つからなかったので、性能値が特殊です。
下表の『対GTX』は、下記のサイトの数値です。
『Radeon Pro 555X +site:techpowerup.com』とググると検索出来ます。
上記のサイトの値は、別のベンチマークより性能差が大きくなっています。『Intel Iris Plus Graphics 640』はかなり大きな差になっています。
下表の『OpenCLベンチマーク』は、下記のサイトの値です。 『570X、575X、580X』の値は予想値です。
上記サイトには末尾Xなしの『570、575、580』の値しかありませんでした。末尾のXはオーバークロックという意味です。555Xや560Xは『末尾Xなし』より平均9.5%値が上昇していました。例が2つなので乱暴ですが、これに基づいて計算したので値を()で囲みました。
『GeForce GTX 1060 6GB』のOpenCLベンチマークは127,394です。
画面 | モデル | 種類 | 容量 (GB) | カスタム価格 | 総額 | 対GTX (%) | OpenCL ベンチマーク |
---|---|---|---|---|---|---|---|
21.5 | 梅 | Intel Iris Plus Graphics 640 | - | - | 120,800 | 5,180 | 31,523 |
竹 | Radeon Pro 555X | 2 | - | 142,800 | 320 | 47,660 | |
松 | Radeon Pro 560X | 4 | 164,800 | 309 | 57,735 | ||
松+ | Radeon Pro Vega 20 | 38,500 | 203,300 | 242 | 78,775 | ||
27 | 梅 | Radeon Pro 570X | - | 198,800 | 145 | (96,178) | |
竹 | Radeon Pro 575X | 220,800 | 128 | (116,570) | |||
松 | Radeon Pro 580X | 8 | 253,800 | 115 | (119,772) | ||
松+ | Radeon Pro Vega 48 | 49,500 | 303,300 | 98 | 不明 |
メモリを6GB搭載したGTX 1060と比較したので、全体的に低めの数値になっています。
それからiMacのGPUはモバイル向けの低消費電力版(能力も抑え目)です。『GeForce GTX 1060 6 GB』はデスクトップ向けです。
上の表にはありませんが『Radeon RX 〜』がデスクトップ向け、『Radeon Pro 〜』がモバイル向けです。
最近のゲームはGeForce系に合わせて開発されているそうなので、Radeon系が不利な計測かもしれません。Radeonは映像処理が得意だそうです。
人気ゲーム『Apex Legends』の公式推奨スペックは、下記のいずれかです。
- 『Nvidia GeForce GTX 970 4GB (対GTX 1060:115%)』
- 『AMD Radeon R9 290 4GB(対GTX 1060:126%)』
購入候補のiMac
個人的な選定基準
個人的な選定基準は下記の通りです。
竹モデルの罠!?
次の画像を御覧下さい。
注目はGPUと総額です。竹は『555X(2GB)』、松は『560X(4GB)』なのですが、総額が同じです。
謎なのですが、気をつけたいところです。
私の購入候補のiMacの構成と価格
5つもあって絞りきれて無い感が出てますが、ちょっとずつ性能を上げた構成です。
今まで横方向の表でしたが、スペースの都合で、この表は縦方向になっています。
No. | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
---|---|---|---|---|---|
モデル | 21.5インチ 松 | 27インチ 梅 | 27インチ 竹 | 27インチ 松 | |
CPU | i5-8500 | i7-8700 | i5-8500 | i5-8600 | i5-9600K |
CPUベンチ | 18,436 | 23,090 | 18,436 | 19,754 | 22,613 |
メモリ | 16GB | 8GB | |||
GPU | Radeon Pro 560X | Radeon Pro 570X | Radeon Pro 575X | Radeon Pro 580X | |
GPUメモリ | 4 | 8 | |||
GPUベンチ | 57,735 | (96,178) | (116,570) | (119,772) | |
ストレージ | 256GB SSD | 512GB SSD | |||
総額 | 197,800 | 219,800 | 209,800 | 231,800 | 264,800 |
税込(8%) | 213,624 | 237,384 | 226,584 | 250,344 | 285,984 |
Windows PCとの価格の比較
下記のBTOサイトの『SENSE-M039-i5F-LN [Windows 10 Home]』をベースにカスタムしてみました。
下表の価格には、モニタ『【21.5型】iiyama ProLite XU2290HS 1920×1080 税別15,780円』も含まれています。本体だけは税別141,880円です。構成から外せなかったので、1TBのHDDが含まれています。また私はPCは電源から壊れると考えているので、電源をオススメ品に変更しています。
iMacは送料無料なので、送料(2,160)も加算しています。
27インチ( 1920×1080)の場合は、総額プラス9,200円(税別)です。
No. | Win |
---|---|
モニタ | 21.5 フルHD |
CPU | i5-9600K |
CPUベンチ | 22,613 |
メモリ | 16GB |
GPU | GeForce GTX 1060 |
GPUメモリ | 6 |
GPUベンチ | 127,383 |
ストレージ | 250GB SSD + 1TBHDD |
総額 | 157,660 |
税(8%)送料込 | 172,432 |
ただし、iMacはモニタが4K、5Kです。Amazonで27インチ 5Kのiiyama製モニタは86,185円、27インチ 4KのIO-DATA製モニタは39,628円でした。
このモニタに差し替えると、5Kが税込245,230円、4Kが税込198,188円です。