モーリーのメモ

アプリ開発等(プログラミング、CG作成)、興味を持ったことを実践してまとめるブログです。

モーリーのメモ

Blender(3DCG作成ソフト)で縁付パネルを作る

 今回はこんな感じの縁付のパネルを作ります。
f:id:mmorley:20160108113045p:plain

 形状の作り方はほとんど下記の記事と同じパターンです。
mmorley.hatenablog.com
 円をパネルの外周に沿ってぐるっと掃引して形状を作成しました。
 また2Dに馴染むように、トゥーンレンダリングを使用し、輪郭線も追加しています。

使用環境

作成手順

1.Blenderを起動

 下記の記事の設定を流用します。といっても流用するのはカメラの設定と照明の位置ぐらいです。
mmorley.hatenablog.com
 上記のBlenderファイルです。
https://github.com/githubmorley/blog-files/blob/master/160106/blender.blend
リンク先のページ内の『Raw』を右クリックして、『リンク先を別名で保存』をクリックするとダウンロードできます。

  1. Blenderを起動
  2. 上記のファイルを選択し、『Open Blender File』をクリック

2.カメラの非表示

 作成中にカメラが邪魔なので非表示にします。

  1. カメラを右クリックで選択
  2. キーボードの『h』を押下し、カメラを非表示
補足 非表示したオブジェクトを再表示するには、キーボードの『option + h』を
押下します。

3.オブジェクトの削除

 最初から配置しているオブジェクトは不要なので削除します。

  1. オブジェクトを右クリックで選択
  2. キーボードの『x』を押下し、『Delete』をクリック

4.Planeの配置

  1. キーボードの『shift + s』を押下し、『Cursor to Center』をクリックして、カーソルを中心に移動
  2. キーボードの『shift + a』を押下し、『Mesh』-『Plane』をクリックしてカーソル位置にPlaneを配置(Radius=0.5)

5.Planeを長方形にする

  1. キーボードの『s』を押下し、拡大縮小を開始
  2. キーボードの『x』を押下し、拡大縮小をX方向に限定
  3. マウスをドラッグしてX方向に3倍に拡大し、左クリックで決定(キャンセルは右クリック)
  4. キーボードの『control + a』を押下し、『Scale』をクリックして拡大縮小を"適用"

f:id:mmorley:20160107152918p:plain

6.Planeを角丸にする

  1. 『Propeties』ウインドウの『Modifiers』タブをクリック
  2. 『Add Modifiers』-『Bevel』をクリック
  3. Bevelの設定で、下記の設定を行い『Apply』をクリック
    • 『Only Vertices』にチェックを入れる
    • 『Width』:0.15
    • 『Segments』:10
      f:id:mmorley:20160107153119p:plain

7.面用にPlaneを複製する

  1. キーボードの『shift + d』を押下し、マウスで元のPlaneと重ならない位置に移動して左クリックで決定

8.元のPlaneをCurveに変換

  1. 元のPlaneを右クリックで選択
  2. キーボードの『option + c』を押下し、『Curve from Mesh/Text』をクリック

9.CurveのCircleを追加

  1. キーボードの『shift + a』を押下し、『Curve』-『Circle』をクリック
  2. 画面左下の『Add Bezier Circle』パネルの『Radius』に0.03を入力

f:id:mmorley:20160107163351p:plain

10.角丸長方形のCurveに沿って掃引し、縁部分を作る

  1. 角丸長方形のCurveを右クリックで選択
  2. 『Properties』ウインドウの『Data』タブの『Geometory』の『Bevel Object』をクリックし、『BezierCircle』を選択
  3. キーボードの『option + c』を押下し、『Mesh from Curve/Meta/Surf/Text』をクリック

11.Smoothで滑らかにする

  1. 画面左の『Tools』シェルフの『Edit』-『Shading』の『Smooth』をクリック

f:id:mmorley:20160107175324p:plain

12.CircleのCurveを削除

  1. CircleのCurveを右クリックで選択
  2. キーボードの『x』を押下し、『Delete』をクリック

13.面用のPlaneを重ねる

  1. 複製した面用のPlaneをマウスの右クリックで選択
  2. キーボードの『n』をクリックし、数値パネルを表示
  3. 数値パネルの『Transform』の『Location』に次のように入力し、移動
    • 『X』:0
    • 『Y』:0
    • 『Z』:0
  4. キーボードの『n』をクリックし、数値パネルを非表示

14.面用のPlaneを青色にする

  1. 『Properties』ウインドウの『Material』タブの『New』をクリック
  2. 『Properties』ウインドウの『Material』タブの『Diffuse』を下記のように設定
    1. 色設定をクリックし、カラーボックスで下記の色を設定
      • 『R』:0
      • 『G』:0
      • 『B』:1
    2. 『Intensity』を1に設定

15.縁部分のオブジェクトを金色っぽくする

  1. 縁部分のオブジェクトを右クリックで選択
  2. 『Properties』ウインドウの『Material』タブの『New』をクリック
  3. 『Properties』ウインドウの『Material』タブの『Diffuse』を下記のように設定
    1. 『Diffuse Shader Model』を『Toon』に設定
    2. 色設定をクリックし、カラーボックスで下記の色を設定
      • 『R』:1
      • 『G』:0.5
      • 『B』:0
    3. 『Intensity』を1に設定
  4. 『Properties』ウインドウの『Material』タブの『Specular(反射)』の『Intensity』を1に設定
  5. 『Properties』ウインドウの『Material』タブの『Shading』の『Emit』を1に設定

f:id:mmorley:20160108112218p:plain

16.Lamp(照明)のトラッキング

  1. Lampを右クリックして選択
  2. キーボードの『shift』を押しながら、面用のPlaneを右クリックして追加選択
  3. キーボードの『control + t』を押下し、『Track To Constraint』をクリック

17.Lampの設定

  1. Lampを右クリックして選択
  2. 『Properties』ウインドウの『Data』タブの『Lamp』を下記のように設定
    1. 『Type』を『Point(点光源)』に設定
    2. 『Energy(光の強さ)』を3に設定

18.輪郭線を追加

  1. 『Properties』ウインドウの『Render』タブの一番下の『Freestyle』にチェックを入れる

f:id:mmorley:20160108112511p:plain

19.レンダリングの実行

  1. キーボードの『F12(fn + F12)』を押下し、レンダリングを実行

20.画像ファイルの保存

  1. キーボードの『F3(fn + F3)』を押下
  2. ”保存先のフォルダ”と"ファイル名"を入力し、『Save As Image』をクリック

下図は出来上がった画像です。
Gimp(画像編集ソフト)で余白を削除し、サイズを縮小しています。
f:id:mmorley:20160108113045p:plain

今回の成果物

 作成したBlenderファイルです。
https://github.com/githubmorley/blog-files/blob/master/160108/blender.blend
リンク先のページ内の『Raw』を右クリックして、『リンク先を別名で保存』をクリックするとダウンロードできます。

あとがき

 私の環境のせいかもしれませんが、出来上がった画像をGimpで読み込むとBlenderレンダリング結果で見るよりも暗いですね。