モーリーのメモ

アプリ開発等(プログラミング、CG作成)、興味を持ったことを実践してまとめるブログです。

モーリーのメモ

金・銀・銅のようなマテリアルを設定(Blenderレンダー):Blender

<今回やること!>

  • Blenderレンダー』で金・銀・銅っぽく見えるマテリアルを設定します。
    f:id:mmorley:20190416100404p:plain:w180 f:id:mmorley:20190416100220p:plain:w180 f:id:mmorley:20190416100324p:plain:w180
 
 リアルさは『Cyclesレンダー』が上ですが、レンダリングの速さで『Blenderレンダー』を使っています。
 金・銀・銅は、ベースとなる色が異なるだけで作り方は同じです。

使用環境

 私が使用している環境です。

金・銀・銅のベースカラー

 今回は、コピー&ペーストしやすい16進数のカラーコードを使用します。

    カラーコード
    #E3AB00
    #C9CACA
    #BA6E40
 下記のサイトを使用させて頂きました。

カメラと照明のターゲットを設定

  1. 『オブジェクトモード』で、『x』を押して最初からある立方体を削除
  2. カメラが常に原点を向くようにする
    1. 『shift + a』を押して、『エンプティ』-『十字』をクリック
      『Empty』オブジェクトをカメラ・照明のターゲットにします。『Empty』はレンダリングされません。
      f:id:mmorley:20190414202219p:plain:w300
    2. 『Camera』→『Empty』の順に『shift + 右クリック』で複数選択する
    3. 『control + t』を押して、『トラック(コンストレイント)』をクリック
      『Camera』を移動させても、常に『Empty』の方を向くようになります。
      f:id:mmorley:20190414210305p:plain:w300
  3. 照明が常に原点を向くようにする
    やり方はカメラと同じです。
    1. Lamp』→『Empty』の順に『shift + 右クリック』で複数選択する
    2. 『control + t』を押して、『トラック(コンストレイント)』をクリック

モンキーヘッドに金のマテリアルを設定

  1. モンキーヘッドを追加
    1. 『1』→『5』を押して、『フロント・平行投影』にする
    2. 『shift + a』で、『メッシュ』-『モンキー』をクリック
    3. 『ツールシェルフ』-『ツール』-『編集』の『スムーズ』をクリック
      f:id:mmorley:20190415092518p:plain:w350
  2. 新規マテリアルを作成
    1. 『プロパティ』-『マテリアル』で、『新規をクリック』
      f:id:mmorley:20190415103011p:plain
    2. 名前をダブルクリックし、"Gold"に変更
      f:id:mmorley:20190415103259p:plain
  3. 『ディフューズ』を設定
    1. 金のカラーコードをコピー
      #を含めてコピーしても大丈夫です。
      カラーコード
      #E3AB00
    2. 『ディフューズ』の『カラー』をクリックし、『16進数』に切り替えて、金のカラーコードを貼り付ける
      f:id:mmorley:20190415114032p:plain
    3. 『ディフューズ』の『強度』を"1"にする
    4. 『ディフューズ』の『カラーランプ』にチェックを付けて、下記のように設定する
      f:id:mmorley:20190415174822p:plain:w300
      位置カラーコード
      0, 0.5, 1#E3AB00
      0.25, 0.75#000000
      *上記の手順4をgifにしました。クリックで再生します。2つに分けました。
      1.『カラーランプ』にチェックし、両端の『カラーストップ』の色を変更2.『カラーストップ』を追加し、『補間オプション』を『カーディナル』に変更
      色がおかしいのはgifの色数を減らしているためです。
  4. 『スペキュラー』を設定
    1. 『スペキュラー』の『カラー』をクリックし、『16進数』に切り替えて、金のカラーコードを貼り付ける
    2. 『スペキュラー』の『強度』を"1"にする
      f:id:mmorley:20190415215123p:plain
  5. 『シェーディング』の『放射』を"0.2"にする
    f:id:mmorley:20190415215614p:plain
  6. 『ミラー』にチェックを付けて、『反射率』を"0.2"にする
    f:id:mmorley:20190415220108p:plain
  7. Lamp』を選択し、種類を『ヘミ』、『強度』を"2"にする
    f:id:mmorley:20190415222442p:plain
    照明を変えたくない場合は、金のオブジェクトと専用の『Lamp』を別のレイヤーに移して『このレイヤーにのみ』にチェックを入れます。
    レイヤーを移動させるには、オブジェクト選択後に『m』を押して移動先のレイヤーをクリックします。
    マテリアルと『Lamp』の設定は以上です。
    『f12』を押してレンダリングすると下記のようになります。
    f:id:mmorley:20190415222815p:plain
    オブジェクトがなめらかな方が金っぽくなるので、『再分割曲面』モディファイアを追加します。
  8. 『プロパティ』-『モディファイアー』の『追加』をクリック
    f:id:mmorley:20190415230357p:plain
  9. 『再分割曲面』モディファイアを追加
    f:id:mmorley:20190415230555p:plain:w500
    『f12』を押してレンダリングすると下記のようになります。
    f:id:mmorley:20190415231013p:plain

立方体に金のマテリアルを設定

 マテリアルと『Lamp』の設定は、モンキーヘッドと同じです。

  1. 『g』を押して、モンキーヘッドを横に移動
  2. 『shift + a』を押して、『メッシュ』→『立方体』をクリックして追加
  3. 『プロパティ』-『マテリアル』で、モンキーヘッドで作成した『Gold』マテリアルを適用
    f:id:mmorley:20190415232248p:plain:w500
    『f12』を押してレンダリングすると下記のようになります。
    f:id:mmorley:20190415232810p:plain
    あまり金っぽくないので、オブジェクトに手を加えます。
  4. 立方体にベベルを加える
    1. 『tab』を押して、『編集モード』にする
    2. 『a』を押して、全ての頂点を選択
    3. 『control + b』を押してベベル(面取り)を開始し、マウスカーソルを『3Dカーソル』から離れる方向に動かし、ベベルのサイズを調整する
      ベベルは小さくても構いません。
      f:id:mmorley:20190415234005p:plain:w300
      『f12』を押してレンダリングすると下記のようになります。
      f:id:mmorley:20190415234051p:plain
      さきほどより金っぽくなりました。
    4. 立方体にスムーズを適用
      1. 『tab』を押して、『オブジェクトモード』にする
      2. 『ツールシェルフ』-『ツール』-『編集』の『スムーズ』をクリック
        f:id:mmorley:20190415234455p:plain
        『f12』を押してレンダリングすると下記のようになります。
        f:id:mmorley:20190415234645p:plain
        スムーズの有無でどちらが良いかは、ケースバイケースかもしれません。

テキストに金のマテリアルを設定

 マテリアルと『Lamp』の設定は、モンキーヘッドと同じです。
 立方体と同じくベベルを加えます。

  1. 『shift + a』を押して、『テキスト』をクリック
  2. 『プロパティ』-『マテリアル』で、モンキーヘッドで作成した『Gold』マテリアルを適用
  3. 『プロパティ』-『データ』の『ジオメトリ』で、『押し出し』を"0.1"、『ベベル』の『深度』を"0.03"にする
    f:id:mmorley:20190416001339p:plain
  4. 『option + c』を押して、『カーブ/メタ/サーフェス/テキストからカーブ』をクリック
    『テキストオブジェクト』から『メッシュオブジェクト』に変換されます。
    f:id:mmorley:20190416001512p:plain
  5. 『ツールシェルフ』-『ツール』-『編集』の『スムーズ』をクリック
    f:id:mmorley:20190415234455p:plain
    『f12』を押してレンダリングすると下記のようになります。
    f:id:mmorley:20190416001623p:plain

銀と銅のマテリアルを設定

カラーコードを銀・銅に変更するだけで、作成は方法は金と同じです。

カラーコード
#C9CACA
#BA6E40
 それぞれレンダリングした結果です。

  • f:id:mmorley:20190416100220p:plain

  • f:id:mmorley:20190416100324p:plain

あとがき

 あくまでそれっぽいというレベルですが、金属系はベースカラーを変更すれば他もできるかもしれません。
 面積が大きい平面は苦手なので、ベベルで面を増やしました。