Emmetとは、HTMLとCSS を省略記法で、効率よく書くためのプラグインです。
Visual Studio Code(以下、VSCode)では、標準で使えます。
例えば、
html:5
と入力して、Tabキー(*VSCodeの場合)を押すと
<!DOCTYPE html> <html lang="en"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>Document</title> </head> <body> </body> </html>
↑のようにコードが展開されます。
もう一例、
table>tr>th+td
と入力して、Tabキーを押すと
<table> <tr> <th></th> <td></td> </tr> </table>
となります。
という風に、少ない文字数で書くことが出来ます。
VSCodeの他にも、Atom等、プラグインを導入することでEmmetが使用できるコードエディタは多数あります。
目次
使用環境
私が使用している環境です。
- Mac OS X El Capitan Version 10.11.6
- エディタ:Visual Studio Code Version 1.6.1
- ブラウザ:Google Chrome Version 54.0.2840.59 (64-bit)
Emmetの使用方法
VSCodeでは、プラグインのインストールは必要ありません。
.htmlファイルを作成すると、HTMLのEmmetの記法が使用できます。
CSSも同様に.cssファイル上で使用できます。
Emmetの有効無効は、拡張子で判別しているようです。
ざっと調べたところ、
他にもあるかもしれません。
Emmetの書き方
HTMLとCSSに対応したEmmetのコードを入力後、Tabキーを押下して展開します。
この記事の冒頭の例に書いたやり方です。
同階層
同階層にするには『+』を使います。
dl>dt+dd
<dl> <dt></dt> <dd></dd> </dl>
親階層
親階層にするには『^』を使います。
ul>li^ol>li
<ul> <li></li> </ul> <ol> <li></li> </ol>
マルチ
複数まとめて作るには『*』を使います。
ol>li*2
<ol> <li></li> <li></li> </ol>
グループ化
グループ化するには『()』でくくります。
table>(tr>th+td)*2
<table> <tr> <th></th> <td></td> </tr> <tr> <th></th> <td></td> </tr> </table>
テキスト
タグ内のテキストは『{}』でくくります。
a{リンクだよ}
<a href="">リンクだよ</a>
ID、CLASS
IDは頭に『#』、CLASSは『.』を頭に付けます。
input#myid.myclass
<input type="text" id="myid" class="myclass">
CSS
公式のCheet Sheetでは、プロパティ名と値は『:(コロン)』区切りになっていますが、無くても行けました。
『auto』の指定は『-』や『a』でも行けました。
- 例1
bgc#04a6eb+c#fdffff+w500+mr-+ml-
background-color: #04a6eb;
color: #fdffff;
width: 500px;
margin-right: auto;
margin-left: auto;
- 例2
pd5-10+bgc#337ab7+c#fdffff+bdc#3e6da4+bdsn
padding: 5px 10px; background-color: #337ab7; color: #fdffff; border-color: #3e6da4; border-style: none;
htmlのひな形の『lang="en"』を『lang="ja"』に変える
この記事の冒頭の例を見ると、『html:5』を展開した時、lang属性が"en"になっています。
これを"ja"にする方法です。
手順
下記のファイルをVSCodeで開いて編集します。
*テキストエディットで編集したら、文字コードのせいかバグりました。編集する前に、オリジナルをコピペして退避しておいて下さい。
- /Applications/Visual Studio Code/Resources/app/node_modules/emmet/lib/snippets.json
- Applicationフォルダ内の『Visual Studio Code』を右クリックし、『パッケージの内容を表示』をクリック
- フォルダを展開して、上記のファイル『snippets.json』を探す
- 『snippets.json』を右クリックし、『このアプリケーションで開く』→『Visual Studio Code(1.6.1)』をクリック
- 3行目と4行目を下記のように修正して保存し、VSCodeを再起動する
{ "variables": { "lang": "ja", "locale": "ja-JP", "charset": "UTF-8",
以上です。
あとがき
使用頻度が低いものは、Emmetの書き方調べるのに時間かかっちゃいそうですが、タグを『<>』でくくってくれるだけでもありがたいですね。
htmlのlang属性の変更方法を見つけるのに苦労しました。
毎回直しても大したことないのですが、気になってしまった。
html:5[lang="ja"]っていう書き方もあります。